魅力的な授業


毎週火曜日が最近楽しみになっている。
日本の鉄道構造物の維持管理を最前線で支えている実務者の方たちの超濃厚な話が
聞けるからだ。こんな幸せなことはない。


今日はT総研のUさん。高校の先輩でもあり、昔から気にかけてくれている、優しい方だ。
講演や委員会の場などで、ご一緒することはあったが、こうして講義を受けるのは初めての経験だった。


すごい人だなとは思っていたが、そのすごさが今日改めて良く分かった。
数行の箇条書きのスライドだけで、あそこまで魅力的に(だれも受講生を眠らせずに)
長時間話せる先生は大学にもそうはいないと思う。


前回の講師のKさんにも言えることだが、話が魅力的に感じられるのはおそらく、
自分のゆるぎない考え・信念・哲学があり、それらが、受け売りでない
すべて自分の実体験からくるからだと思った。


似たようなことは、指導教員からも伝え聞いているが、やはり現場で、
目の前で逼迫した状況で見て感じて、考えてきた人の話は迫力がある。
仮に私が、同じようなことを言ったとしても、
おそらく薄っぺらい、説得力にかける話になってしまうだろう。


とはいえ、人間一人でできる守備範囲は限られている。現場と一口に言っても、いろいろある。
大事なことは、やっぱり常にアンテナを立てて、自分が置かれた場で、考えて、感じること。
その繰り返しでしか、魅力的な話者にはなれないんだろうなと思った。