2011年総括

あと数時間で2011年も終わりです。
昨年と同様に、今年の手帳をパラパラ見返しています。
本格的に手帳をつけ始めたのが2005年(大学1年時)から。
今年で7冊目が加わりました。
ブログ(この記事が第三章では585稿目です)もそうですが、これも大事な私の財産です。


今年もご多聞にもれず、私の今年一年を表す漢字を考えました。
ちょっと知ったか感を匂わせて「遷移」としたいと思います。
まずは、昨年の今日どんなことを書いていたかを一部転載してみます。


来年(2011年のこと)は博士課程1年の後半と2年生の前半になります。
博士課程での研究を考えると、おそらく加速期に入るのでしょうか。
この3カ月以上に迷うことも多いこともあるかとは思います。
しかしそんな理由で甘えている場合ではなく、この1年の過ごし方が、
残りの博士課程での研究を大きく左右すると言っても過言ではない気がします。
分からないからやらないのではなく、分からないからぶつかってやる。
ぶつかって痛い思いをして、学ぶこと。それが許される1年だと解釈して、
来年も邁進したいと思います。


当たらずとも遠からずと言ったところでしょうか。
加速期といえるほど加速はできなかったように思いますが、
今後の研究者としての人生の中での大きな自分の肥やしになるであろう
貴重な経験をたくさんさせていただくことができました。


2011年は提案審査から始まりました。
先生方から、私の弱さを見抜かれまくり閉口したところからスタート。
新年度を気持ちも新たにスタートさせようと思っていた矢先に
東日本大震災が起こりました。


被災された方には、申し訳ない言い方になるかもしれませんが、
土木技術者としての自分の将来への責任感・使命感を強く植え付けられた
非常に貴重な体験をさせていただきました。


また、前期はその大部分を某企業で長期滞在し、
大型実験に工程のほぼ最初から参加、係わらせていただけるという
大変貴重な経験をさせていただきました。自分のふがいなさ、
乗り越えていかなければいけない壁の高さに塞ぎこんだ時期もありましたが
周りの人に支えられて、精神的に乗り越えることができました。
来年は、この成果をしっかりと刈り取りたいと思います。


私的な話では、相方との遠距離も始まりました。
お互いがお互いを高めあうと決めた2年間。
小さな衝突はありましたが、それでも互いに尊敬しあい支えあって
うまく回っていってくれています。私のバイタリティーの源です。


後期に入って、研究室に居る時間が増えると別の悩みも生まれました。
後輩学生、先生、留学生との間で私が果たすべき役割は何なのか。
博士課程の今だからすべきことは何のか?
にっちもさっちもいかない自分の研究をどうしたらよいのか…。


博士課程の間の研究成果という意味では、目覚ましい結果は残せたとは
お世辞にも言えません。でも、言い訳に聞こえるかもしれませんが、
中長期的に自分の糧になる経験をさせていただけたと本気で思っています。
自分の今後の強烈なベクトルをつくれたのは大きかった。
来年以降へ飛躍するべく、遷移期に差し掛かったものと信じています。


来年は、今度こそしっかりと自分の研究をしっかり遂行する時期です。
常に情報のアンテナは張っておき、狭い視野になりすぎず、
でもしっかりと今やるべきことをやる。
無理はしすぎず、健康には気を配りながら、
ドロップアウトせず来年の今日を迎える。
私の来年への抱負です。


皆さま良い年をお迎えください。2012年もよろしくお願いします。