筋トレ期間


博士課程が始まって1カ月が過ぎた。
この間に、新たな仲間を受け入れ、研究室の研究熱(修士2や4年生)も高まってきた。


自分はというと、(本当に最後の)授業がスタートして、彼ら(修士2年や4年生)
に比べれば低空飛行ではあるが、自分の研究(解析的アプローチ)をスタートさせている。


何より、今自分がこの時期に大切にしたいと思っているのはいくつか並行して行っている


「論文を読み込むこと」


である。現在行っている(行う)論文勉強会が以下である


1.Powers勉強会(コンクリートのフレッシュ性状<固まる前>の性質に特化した解説書。英語。)
2.ネビル勉強会(コンクリートの基礎性状を詳しく解説した良書。先生おススメ。自分主導)
3.コンクリート温度ひび割れ勉強会(近日実行予定)
4.コンクリート表層品質勉強会(今月末開始予定)


これだけが一度に重なると平気で1週間で100ページは越えるはずである。




自分は今まで大きく分けると3回研究をしていると思う


「卒業研究」「オランダでの研究」「修士研究」


その経験から、この最初の数カ月の「論文を読み込むことの大切さ」が
身にしみて感じる。一度読んでおくとその知識が有機的につながることもあるし、
また研究の半ばにもう一度読み直すと、新たな視点を得ることもある。
この時期は研究の中でも非常にシンドイ(スポーツで言うと筋トレのような)時期だが
しっかりと腰を据えて行いたいと思う。


ただ、今やっている論文を読み込む行為が前者の3つと明らかに違うのは、


「今直接必ずしも必要にはならないかもしれない論文」


であるということ。これは推測だが、博士過程はもちろん自分の研究成果を上げることも大切(第一)だが、
それと同等かそれ以上に「自分の研究の素地」つくる期間だと認識している。


いつどこで役に立つかわからないからやらないでは博士は済まされないと思う。
そう思って、今非常に多く転がっているチャンスをできる限り生かして、
自分の肥やしとしたいと思う。