JCI若手会見学会1日目

satochan07012011-10-21


今日から1泊2日で、JCI(日本コンクリート工学会)
関東支部の若手会の見学会に同行させてもらうことになりました。
メンバーは関東圏に住む、企業の研究者や若手の先生方などです。


今日は朝、池袋に集合してマイクロバスで八ッ場ダム建設予定地域を訪問しました。
まず訪問したのは、八ッ場ダム総合相談センターで、そこで
群馬県職員の方の話を聞くことができた。工事概要や経緯、事業・業務内容などでした。
いろいろと事前の調べ物からだけでは聞けない情報もたくさんあって非常に有意義な時間でした。



その後は、バスに乗り混んで現場見学会。ダム本体の工事は中断していますが、
その周辺の関連整備事業(代替地の整備や掛け替え線の整備、粗なた周辺道路の整備など)は行われています。
政治的には現在、国が八ッ場ダム建設事業の検証を行ってい、民意を聞いている最中です。


話を聞いて、現場を見て、この問題の色々な難しさが分かってきました。
地元住民・国民の心情の変化、ダム事業と政治的側面、
日本の経済状況の変化、各自治体(国・群馬県・1都5県)の立場…etc。
これらが長い歴史の中で複雑に絡み合っています。


夜は、山木館という民宿に泊まりました。江戸時代創業の伝統ある温泉旅館です。
この旅館も将来ダムの底に沈むことになります。到着後、
そこの社長兼川原湯地区八ッ場ダム対策委員会の委員長の方の話を聞くことができました。


地元住民の生の声を聞けるというのは非常に貴重です。
政治への怒り、苦渋の選択をした経緯、将来への不安、
今後のことなど色々とお話しを聞くことができました。


土木事業は多くの人が絡むことなのでベストはないでしょう。
さらに難しいのは、公共のものは数十年という長いスパンで使われるわけですから、
将来予測をして造らなければなりません。そのために色々と準備が必要になるわけですが、
あまりにも時間がかかり過ぎると、まとまる物もまとまらなくなります。



最良の土木事業って、どうしたらできるんだろう。すごく、すごく難しいことです。


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追記:『八ッ場ダム関連工事見学会』または『八ッ場ダム事業説明会』への参加を主な目的として
川原湯温泉に宿泊される方のうち、次のいずれかに該当する団体の方は、1人あたり3,000円の割引が受けられます。
群馬県のサイトより抜粋)
いろいろと社会勉強になる良い機会だと思いますので、ぜひ参加してみることをお勧めします。


1.高等学校、大学、専門学校の職員及び学生で4名以上による宿泊
2.各種団体(青年・婦人・老人会等)で4名以上による宿泊
3.民間企業の研修等における職員で4名以上による宿泊
4.国及び地方公共団体の研修等における職員で4名以上による宿泊(ただし、全額公費による宿泊を除く)
5.家族で4名以上による宿泊


サイトhttp://www.pref.gunma.jp/contents/000144216.pdf