新体制に向けて


今日無事に、4年生が卒論を提出したようです。
本当にお疲れさまでした。最後の最後まで、悪戦苦闘している学生が
多く見受けられましたが、無事に提出することができて本当によかったです。
まだ最終発表や、原稿修正等があるかとは思いますが、
今日くらいは、ゆっくり休んでもらえればと思います。


と、ここまでは別になんてことない綺麗事の文章ですが、
後輩たちの様子を見たり、実際に後輩と話をしていて、
現実をしっかりと見ないといけないなと思わされました。


事実今年の4年生は例年以上に、最後の最後まで悪戦苦闘している
学生が多く見受けられました。毎年1人や2人は、最後の最後まで、もがき苦しんでいます。
無論、ご本人の自業自得の場合もありますが、それでも今年は全体的に
悪戦苦闘している傾向が強かったかなぁというのが印象です。


理由はなんだろうなぁと考えると、いつくか思い当たる節があります。
間違っても、決して今年の4年生の能力が低かったなんてことはありません。
おそらく、一番の原因は、4年生を上級生が放置しすぎたことにあると思います。
その傾向は近年(昨年くらいから)顕著に出てきたかなぁと感じています。
賛否両論あるとは思いますが、今の研究室の環境は、自分から動ける人は、どんどん伸びていく環境。
と同時に自分に自信が持てない学生がどんどん引き離されている環境にもなりつつあります。


研究テーマが多様化し、個々が独立し始め、必要最小限の干渉しか
お互いしない傾向が強くなっています。その顕著な影響が
コンクリートの打設の質だったり、実験棟の使い方に今年は表れた気がします。


そうなると、間違いなく責任の一旦は私にもあります。
自分にいろいろ言い訳して、指導を怠ったことは認めざるを得ません。


後悔は先に立ちません。問題意識をぶつけてきてくれる後輩や、実際にこうして苦しんだ4年生がいる中で、
この3月が、大きく組織が変われるチャンスだと考え始めました。そのためには、私自身も
厳しく後輩を指導する精神的な改造も必要だなと感じてきている最近です。


これだけ書いておいて、実際に動けるか。自分自身が試されています。