思い立ったが吉日


似たような言葉はいろいろあるでしょうが、
私の行動原理ともいうべき言葉かもしれません。
腰の軽さは、時として悪い方向に転ぶこともありますが、
基本スタンスとして「良いものは良い」と思って行動するように心がけています。


今日は週1回の打ち合わせ。先日のブログで「見えた!」と
大それたことを書きましたが、実際先生に伝えてみると納得はしてくれているみたいでしたが、
「ふーん」ってくらいの反応でした。真意は不明ですが、否定はされなかったので、それもあるかなくらいに思ってもらえたのかな。
それよりも、進め方の方に修正意見が出たので、次回はそっちに注力しないといけません。


今日の打ち合わせは、4年生に同席を促していました。結果4人が同席してくれました。
その理由として、「4年生に研究テーマを決める前に私の研究の魅力を、己の言葉でアピールをしたかったから」
でした。幸い先生も事前に了承してくれたのでよかったです。
彼らには私と先生との打ち合わせ、および直後に簡単な私の研究概要を聞いてもらいました。
ざっくばらんに、質問も出てきたのでよかった。まあ、結果4年生がどのようにテーマを選定するかわかりませんが、
やってよかったかなと思っています。



話は変わって、午後に学生だけで論文勉強会を行いました。時間はあらかじめ1時間と設定しました。
長時間の議論は、どんどん効果が薄れると思ったからです。15名の学生が参加してくれました。
まず始めに、この勉強会を始めるに至った経緯、目的、進め方等を話した上で、フリーディスカッションに移りました。
とにかく繰り返し強調したのは、


「知識を得る受動的な勉強会ではなく、当事者意識を持って能動的な考え方を体感する勉強会である」


という点でした。たぶん学生が論文を読んでていて苦労するのは、それが何を意味するのか
即座には理解できないことだと思います。知識の引き出しが少ないうえに、難しい専門用語が並ぶと、
言葉と現象を頭で結びつけようとせず、そんなもんだと思って処理してしまう。
大学受験などでは、それでもなんとか今までやってこれたと思っている人たちが多いのでしょう。
ただ研究となるとそのスタンスではダメです。書いてあることを覚えるというよりは、
それをどう自分のなかで納得できる形に落とし込むか。もう少し具体的に書くならば自分の今までの体験や知識に、
どう結びつけられるかを能動的に考える(当事者意識を持つ)ことが大切だと思い、
その体験をここではしてもらいたいと思っています。


どうなるものかとビクビクしていましたが、蓋を開けてみたら、なんのその。
一つの疑問質問から、活発に意見が飛び交って、すごくいい議論ができたと思います。
嬉しかったのはM2がすごく頼もしく全体をリードしてくれていたこと。
そして、いろんな学年から遠慮なく意見が出たことです。去年の勉強会よりも
全体でやっている(一部の積極的で知識が比較的ある人だけで進んでいない)と
いった感覚が色濃く出た気がします。今年の研究室の特徴かもしれません。


「3人寄れば文殊の知恵」ではないですが、学生でも、個々の知識を寄せ集めていくことで、
全体としてすごく良い情報が飛び交う。学生の言葉だからこそ、学生も強く共感する点が多い。
すると、それに対して新たな疑問や意見(例えば、研究生活でこういった時に疑問を感じたとか)が生まれてくる。
それに対して、また皆が考え、意見を出し合う。その繰り返し。
私は、なるべくその火を絶やさぬよう、全体と己をコントロールすることに努めました。
ただ、ここは言ったほうがいい!と思ったところは、私の知識や経験を述べさせてもらいました。


学生だけでやっているので、もちろんわからないことや、限界もありましょうが、
能動的に考えるというプロセスは、少し体感してもらえたのかなと思っています。
自己満足と言われようが、これは「良いこと」だと思っているので、最後まで続けていきたいと思います。