後輩の指導を通して


今日は、一日中実験室にこもって実験に取り掛かった。
後輩学生2人の実験の指導をした。彼らを教えることで私自身が学ぶことも多い。


一番悩ましいところは「私がどこまで首を突っ込んでよいものか」ということ。
彼らよりも私のほうが現時点では、彼らの研究の肝は分かっていると思う。
その段階で、どこまで私が関与してよいものか悩む。全く私の研究と関係がなければ
質問に答えて、あとは考えてねというスタンスもありだが、私の研究に一端をになってもらうとなると
どうしても関与したくなる。教えること側に立って、教える側の難しさが本当によくわかる。
研究を進めることも大事だが、その人が成長することも大事。
先生ってよく言いたいことを堪えて、教育に徹することができるなぁと改めて感心する。


今のスタンスとしては、彼らの研究の大枠は、私の理解の範囲で示し、
彼ら自身に消化してもらう。その上で、目的を達成するために明らかにすべきことが何で、そのためにはどんなことがわかる必要があり、
さらには今どんなことをすべきかを、なるべく彼らの意見や考えを尊重して(あまりにもおかしければ多少方向修正して)進めている。
今日実験をやってみて、私の想定の範囲内の落ち度(やる前からこうしたほうがいいだろうなと思いつつ、指摘しなったこと)と
私の想定を超えていた(落ち度を事前に見抜けなかった)部分とがあった。後者は私の指導者としての未熟さである。


初めての経験だから、毎日毎回が手探り状態。彼らと連携を密に取ることで一緒に成長したい。
その過程を通して、私も彼らもあらゆる面で成長していくものと信じている。