ポストゼミ


2回ほど研究チームでゼミの発表練習(話し方およびスライドの作り方)を行ってきた。
研究チーム3人の中での話し合いの中で、だいぶ方針がブラシュアップできてきた。
その成果も、対外的に薄々感じてくれている人もいるようである。
今日は、研究チームの3人に加え、他研究の4年生を一人入れて試してみた。そこそこの感触を得た。
そろそろ、これをベースに水平展開してもよい時期なのかなと思う。


後期に入って、「どうやったらゼミの議論が活性化するか」という命題で取り組んでいる。
その一つのキーファクターが「主体性」だと思う。どうしたら、毎回ゼミに個々人が主体的に取り組めるか。
その方法論として「聴衆が理解しやすい発表」というのは欠かせない要素だと思う。
それを後期の早い時期から行うことは非常に大きな意味がある。
「理解しやすい発表」というのは、社会生活のどの場面でも生きる大切な力である。



かと言って、こういうスライドを作れという指示の下の発表(ゼミの前に、ゼミ資料にテコ入れする)は個人的にやりたくない。
本来、分かりやすい発表とは自分で考えるべきだと思うからだ。私だって、分かりやすい発表かと言われれば
口が裂けてもそんなことは言えない。しかし少なくとも、「こうしたら分かりやすくなるかな」とは、色々な場面で感じる。
その機会を学生間で増やしたい。


ということで、最初の本題に戻ると、これまで2回ほど研究チームで「ポストゼミ」というのを行ってきた。
現在のルールはこれ。


・参加者は必ず発表者にアドバイスをする(自分のことは棚に上げる)。
・学年が若い順にアドバイスする。
・10分間で発表する
・発表練習はM2とB4のゼミ発表がない週に行う(=必ず既発表資料がある)


このシステムのメリットはいろいろあると思っている(デメリットもあると思っている)。


<メリット>
・事前準備が不要
・様々な理解度の人からのアドバイスが得られる(=自分に合った個性的な資料ができる?)
・先輩はより高度なアドバイスをしようという心理が働く
・10分と時間を意識付けさせることで、簡潔に分かりやすく話そうという意識を働かせる
・ゼミ資料を皆で作り上げている感覚が生まれる
・他研究の理解度が上がる
・次回のスライドへの創造性が増す
=>ゼミの活性化!?


<デメリット>
・時間が経って話題を発表者が忘れている?
・発表内容が最新の情報とは違う場合がある
・似たような資料になる?
・長く続けてもあまり意味がない?
=>ポストゼミで、個々人が満足してしまう(主たるゼミでの議論が活性化しない)!?


<懸案事項>
・人数が増えた場合の対処(開催頻度、期間)


たぶん、水平展開して人数が増えると、それはそれでメリットデメリットが増えてくると思う。
自分自身への負荷も増えるのは確か。でも、あーだこーだ悩んでも仕方ないので、
そろそろ見切り発車して良い時期かなと思う。事後修正すればよいだけの話。