実験から学ぶ


これだけ毎日実験棟で作業をしていると、毎日いろいろな経験をする。
新たな発想につながりそうな新たな知見や、きめ細やかな工夫といったアイデア類。
現場施工ならではの予想しなかった問題の発生やそれに対する試行錯誤など。
それ勝るとも劣らず大切だと思うのが、人との親密なコミュニケーションだ。


作業に終われ、納期が迫ってくると、人間だんだんと殺気立ってくる。
そういうなかで、忙しさや疲れを見せず、ずっと一緒に作業してくれている人を思いやり、
雰囲気を明るくするコミュニケーションは作業能率を上げるという意味でも大切だし、
人として成長するうえでも大切だと痛切に感じる。人は忙しい時にこそ、その人の価値が見える。


最近は、後輩たちの実験の手伝いやアドバイス、立会などで、一日が終わってしまう。
どうしたって、自分の研究が進まないことは気になるが、そこは今の時期割り切って、
なるべく良い雰囲気を作れるよう、今できることを最大限生かすように考えようと努めている。