げんなり

たまに大学のHPを見て、有益な情報はないと思っているのですが、
この前見つけて落胆したのが、行動を可視化する「学習特徴チャート」機能なるものの導入(Course Power)という話題。


効果(1)として、学生が示す行動の特徴をレーダチャートで評価し、ドロップアウトしそうな学生を早期に見つけたり、
個別指導を行うなどの対策に役立てるとある。なんだか、いろいろとおかしい気がする。


1.大学は義務教育ではない‐>したがって、ドロップアウトしようが何しようが本人の勝手
(経済的な理由が原因なら、それこそ先生の出る幕ではない。)
2.少数ゼミならまだ良いが、大教室での授業などで、個別指導することができるのだろうか?
(それくらいのことができる余裕があるなら、そもそもドロップアウトしそうな学生など出ないと思う)
3.レーダーチャートの面積という指標が独り歩きして、学生を不当に評価しそうで怖い(たとえば成績など…)


そもそも、その判断基準として例示されていたものもビックリ。。。
「授業日以降に公開された各資料を数週間経過後にまとめて参照する場合がある」、「各予習資料を授業前に参照する率が高い」
これでは、大多数の学生が該当しそう。。。と思うのは、私だけ?学生のことを、ちっとも分かっていないと思ってしまう。


他にも学生自身の学習行動の振り返りや教員の講義の自己評価、大学の自己点検・評価の支援などの効果があるらしい。
この辺りは、まだ許容できるが、これだと既存のシステムとあまり変わりはない。。。


システムもいいですが、学生の立場と、気持ちをしっかり理解できる、親身でアナログな先生が増えてほしいものです。