予備審査終了そしてこれから

無事に予備審査終了しました。やっぱり6人の審査員を前にすると
緊張しますね。いつも以上にカミカミでした。


やっぱり審査員の先生たちはすごいです。専門外の先生もいるのに、
非常に的を得たいい質問をしてくる。重箱の隅をつつくような質問というのではなく、
私の考えが及ばなかった質問ばかりでした。中でも、Y副学長や学外のI先生は
言葉は違えど、私の足りないところを見抜いていました。
端的に言えば、研究をもっと俯瞰的に見て、研究の位置づけを明確にすること。
それには、概念図を描くことがよいと強くアドバイスとしていただきました。
要は過去から現在、未来へとビジョンを示す練習というふうに認識しました。



自分は今研究でなぜ、これをやっているのか。現象を解き明かすために、
そのために現状の技術はどうで、将来的にどういう展開があるのか。
さらに、そこにはどういう工学的意味があるのか。


自分の研究での立ち位置をはっきりとさせることが、この研究の成果をより際立たせ、
発表の強弱、そして聴衆に魅力的に映るプレゼンに進化するのだと理解しました。
つまりは自分の研究の凄味を自ら再認識するということで、論文を書く質そのものにもつながります。


研究者誰もができている領域ではなく、でも身につけられた人は必ず
どんな分野でも活躍できるような、そんな力だと認識しました。


言うほど簡単な図ではないはずです。これがすぐに書けるようなら、こんな指摘はされないはずでしょうし。
特にここ数か月、掘り下げて現象理解に努めてきたからこそ、今が一番、こうした取りまとめをするよい時期のはず。
肩の力を抜いて、リラックスして、ぐちゃぐちゃに絡まった糸をほどいて、束ねて整理していくような
地味ですが大切な作業をする時間を、これから3か月は試行錯誤してとりくんでいきたいと思います。