カヌー大会に参加する意味

1年に一度のコンクリートカヌー大会。
年間でいろいろな行事があるが、個人的にすごく好きなイベントの一つ。
今年は出張先の金沢から駆け付けた。3年ぶりに相方も連れて行った。
自分で連れて行っといてなんだが、少し恥ずかしかった(笑)


私がリーダーを務めたのは、今から6年前にもなる。
当時4年生だった私は、やってみたい気持ち半分、押し付けられた感半分でリーダーを務めた。
研究室としても2回目ということで、カヌー作成のノウハウがまるでなかった。
試行錯誤の連続で、当時は浮くカヌーを作るだけで精いっぱい。とてもレースで勝てるような
代物ではなかった。しかし、今や外からは「カヌー大会の強豪校?」として見られているようである。


学生のカヌー大会への意識も大きく変わった。私のころはどちらかというと
「やらされている」という気持ちが学生の間には強かった気がする。
(とはいえ、本番は真剣に盛り上がるのだが・・・。)
今の学生たちを見ていると、非常に真剣に、主体的に取り組んでいる。
ただ、近年強くなって、それに慢心が出てきたかなぁとは感じていた。


あと、カヌー大会は「学生が彼女を連れてくる場」というのがなぜか通例になった。
これは今の相方を5年前に連れてきたことに始まる。いまだに「彼氏」を連れてきた学生はいない。
きっとその起源を知らない人も多いと思ったので、ここに書き留めておく(笑)



結果今年は、準決勝敗退。昨年は決勝戦に出ての6位。結果的には順位後退ということになった。
飲み会でのスピーチ等も聞いていて、その真剣さが伝わってくると同時に、きっと
自分たちの心の中の甘えに対しての後悔(もっとできたのにできなかった)の念があるのだろうなと思った。


毎年、大会後の飲み会の場で、「この悔しさを来年につなげて優勝してもらいたい」というような発言になる。
でも、厳しい言い方をすれば、本当の意味で「良い引き継ぎ」をしないと、きっと来年も同じような結果に
なるだろうなと思う。それくらい常に決勝に残ってくるようなチームとは歴然とした差がある。
単に引き継ぎ資料をつくればいいという問題ではない気がする。
単に前年のリーダーが次期リーダーをサポートすればよいという問題でもない気もする。
ぜひ、そのあたりの問題点を深く考えてもらって、「常勝」といわれるチームになってもらいたいと切に思った。
この年になって、また一つカヌー大会に出る意味が理解できた。