本当に大切なこと


研究は競争ではないし、比較できるものではないが、それでも同年代の人たちが
華やかな結果を出しているのを見せつけられると、非常に複雑な気持ちになる。
焦り、口惜しさ、情けなさ、負けん気。。。胸が苦しくなる。


正直、私はこの3年間、他のドクターと比べて、あまり形として成果を残せていない。
年齢的にも出遅れている感が否めない。己の実力がないといえばそれまでなのだが、
まざまざと差を見せつけられるのはやっぱり悔しい。この気持ちは決して悪いことではないと
思っているので、しっかりと持ち続けたいとは思う。


でも結局焦ってもいいことはないと自分でもわかるので、今は我慢しろと自分に言い聞かせている。
このドクター最後の数か月の期間が非常に大事だと直感で感じている。
とにかく今は、苦労して出てきたこの結果で、しゃぶれるところはしゃぶりつくして、
今後いろいろな方向に展開していくための枝を余すところなく広げようと思っている。
また、これまでとは逆に俯瞰的に己の研究を顧みる過程で、研究の肝をしっかりと理解するこの経験が、
今後新たに研究を展開するときの指針になるのだと思っている。
そう遅くないうちに、成果を形にする段階は来るはずなので、それまでにしっかりと土台固めをする必要がある。


要は、自分を信じぬくことが一番大事。こうやって書き留めることで、大切なことを忘れないようにと
自分に諭している。