ファッションと研究の違い


アパレル業を始めようとかそういう話ではありません。
論文を読んでいて思ったことを今日は書いてみます。


修論発表が終わり、比較的時間と精神に余裕があるので、
深くも広くいろいろと論文を整理したりあさったりしています。


今日読んでいて行き当たった論文を見て、驚きました。
1950年代の論文だったのですが、今自分が考えていることとさほど変わらないことを
研究している論文でした。古いからダメってことがないのが、この分野の面白さであり、
難しさでもある気がします。むしろ、本質をつくような研究って
古くから検討されているのは当然な気がします。


特にこの分野は、他の工学と比べて歴史が長い。
だから、しっかり勉強しないと過去にやっていたり、考えていたりすることって結構あるようです。
誰だったか、最近の研究は巡り巡って過去の研究を反芻しているものが多いなんてことを
言っている人がいるようですが、なんか納得できます。
ファッションも時代の流れの中で過去の流行に戻るなんて話もありますが、
当たり前ですが研究は決してそうであってはいけません。


知り合いの研究者の人も、過去の研究者に敬意を払える人はすごい!とよくおっしゃっていますが、
その通りだと思います。というか、敬意を払えるってことはちゃんと勉強しているってことですから。


そう考えていくと、日本に歴史があるように、ほぼ同じ時間だけ海外にも時間はあるわけです。
この1年、英語の論文を読む機会が皆無と言っていいほど減りました。
まあ、日本語の内容を理解することで精一杯だったので仕方ないですが、
これから英文の論文を書くことなんかを考えると、少し時間のある夏休みに
英語の論文も読むトレーニングをしないとなと思います。
英語の論文を読んでおかないと、自分がいざ書くときに言い回しが分からないので。



強制感(逼迫感)のない論文読書は、やっぱり面白い。