ステップアップ


台風一過とはいかず、夜からまた雨が降りました。
今日で10月も終わり、明日から11月。早いわぁ。


研究室のメンバーは承知かとは思いますが、あるメールを(日本人)全員宛にしました。
それは「自分主導で(論文)勉強会を行う」というものです。
システムが分からない人のために「勉強会」の簡単な説明から。


研究室では、特に前期の間に「良質な論文」を輪講形式で読む勉強会を開催しています。
輪講とは事前に学習する範囲を指定しておいて、各自勉強。そして皆で集まって
疑問点を出し合ったり、友達に質問を投げかけたりとする勉強スタイルです。
論文は先生がセレクトして読んでいきます。


なぜ、この時期に自分が主導でやろうと思ったのか。
それは他の人(4年生やM2)には申し訳ありませんが、自分の中で修士研究も終わり、
少し余裕が出てきた時期であるというのがあります。


また今回セレクトした題材が「コンクリートバイブル」という本なのですが、なぜこれを選んだか。
それには少し背景を説明する必要があります。


この本は非常に良質なコンクリートの基礎(簡単という意味ではない)を丁寧に書いてあり、先生が絶賛する本の一冊です。
前から自分で読み進めたいと思っていたのですが、ほとんど読めずにここまで来ました。


そういう話をある後輩にしたら、ぜひ自分と一緒に読みたいと賛同してくれました。
じゃあ、2人とか少人数の有志でサクサク読もうか。最初はそう思いました。が、
自分はちょっと考えを改めました。それは最近の自分の悩みにも影響されています。


「学生の立場から一歩脱却」


一つ上の立場に自分を置いて行動するべき時期に来ているのかなと思っています。
それは間違いなく自分にとってつけるべき力。


そして気になっていたのが、前期の勉強会。明らかに例年以上に4年生の子たちが
議論についてこれていないことを危惧していました。
偉そうなこと言える立場じゃないけれど、当時思ったのは今年の4年生は「ヤル気がある学年」と
思っていたので正直意外でした。


勉強会が終わっていろいろ理由をいろいろ考えていました。
そして結論としては、「勉強会に期待することに個々人のギャップが大きくなってきている」
ことにある気がしています。


だから駄目だとか批判をしたいわけではなく、
だからって何もせず、このままでいいのか。と強く思いました。


コンクリートの基礎という共通の題材で、コンクリートの知識がほぼゼロの人も、
基礎力を深めたい人も、真面目にもフランクに意見を言い合える場をつくりたい。
それが今橋渡し的な立場にいる自分ができる最大のメリットだと思っています。


うまくいくか正直分からない。理想を言うのは簡単だけど、コントロールするのは大変です。
何より自分だって持っている知識量には限界がある(そんなにみんなと変わらない)わけですごく心配です。
でも、失敗したからってどうなるわけでもないわけで、思うままにやってみようと思います。
こういうとき楽観主義で良かったなと思います(笑)研究室には自分を慕ってくれている(?)後輩が大勢いる。
自分が持っていない、自分も一目置く力(良さ)を持っている仲間も大勢いる。
メール送信するときはドキドキでしたが、みんなで最善の形を作り上げてみたいと今は思います。