公開講座1日目


今日は朝10時から午後5時まで、学内で開かれていた公開講座(大学外部の人も対象)に参加してきました。
テーマは「実務技術者のための機器分析入門」ということで、無機化学分野で良く使う
走査型顕微鏡(SEM)・X線マイクロアナライザー(EPMA)・X線回析(XRD)の原理、得られる情報、評価方法、取り扱い方
などを教えてくれるものです。これら3つの機械はセメント化学の分野では非常によくつかわれる分析機器です。
我が大学にはこれらが機器分析評価センターという共有の場所に置かれています。
セメント化学を使った研究をうちではやっていないので、こうした知識を持っている学生はウチには殆どいないでしょう。
私もその一人。かといって、私がやらなくていい理由にはならないので、今回参加することにしました。


私の場合、まったく経験がないわけではありません。
オランダ留学時代にSEMとXRDは使ったのですが、その当時は理屈も性質も何も分からず、
ただただ見てまねて覚えるだけでした。やれば何かしらのデータは出てくるのですが、
その時感じたのは、やっぱり原理原則やその性質をしっかり理解しないと
しっかり活用しきれないと思いました。経験も必要です。
一日目が終わってみて、今回参加することができたのは非常に良かったと今感じています。


今日はこれら3つの機器の基礎を座学で徹底的に叩き込まれました。
久々の化学。私、化学は嫌いではないので、懐かしくて結構楽しかった。
明日はその活用法や実際の演習を通して理解を深めるようです。
参加者も私以外は、実務者(外部)です。人数も少ないので、演習もみっちりできそうだし、
明日が非常に楽しみです。