縁の下の力持ち

今日は昼頃に先生とゼミを抜け出し、横浜駅へ向かいました。
横浜駅前にある、某橋のたもとに漁船をチャーターしてもらい、
横浜市の職員の方々に横浜駅周辺の橋梁の劣化状況を
船に乗りながら見せてもらうことができました。


今までも橋や高架橋の劣化というのは何度も見学しに行きましたが、
船に乗って下から覗くっていうのは初めてで、それだけでも面白い経験でした。
当たり前ですが、そういう場所は普段一般人の目にはつきにくい場所なので、
劣化していれば一目瞭然です。ごまかしようがないからね。


一口に橋といって種類も違えば、その歴史も違う。管理者も違うし、その果たす役割も違う。
横浜市の職員の方たちからの、そうした的確な情報提供と、
先生の知見や劣化診断を間近で聞けて非常に有意義な時間を過ごすことができました。
私も、何言ったか覚えていませんが、気づいたことを好き勝手に言っていた気がします(笑)
横浜市の方も言っていましたが、土木屋さん同士で話すこういう自由な会話は楽しいですね。


今まで見てきた、どの構造物よりも、今日見た構造物は自分の生活に
密着しており、改めてインフラの大切さや危機管理の大切さ、
またインフラの維持管理や補修が取り巻かれている政治的情勢を知らしめられる結果になりました。
土木をかじり始めた私ですら、こんな状況ですから、300万人の横浜市民には
ほとんど、インフラが直面しかかっている危機的状況への認識はないでしょう。


土木屋の、こうした危機管理に対する地道な努力が、
適切に評価される世の中になってほしいものです。