交渉思考

最近読んでいる本が、「武器としての交渉術(瀧本哲史)」(星海社新書)です。

武器としての交渉思考 (星海社新書)

武器としての交渉思考 (星海社新書)

以前紹介した「武器としての決断思考」と同著の第二シリーズ。
瀧本さんは、前者の本で「個人が「今の最善解」を見つけ出す思考力」を見つけ出すための思考法を伝えたと述べています。
そして、今回の本を通して「各々が持つ共通の目的のために手を結び、具体的なアクションを起こす」ことを望んでいるようです。
そのなかで、気に入ったところをいくつか抜粋。


「共通の目的」とは言い換えれば「両者にとってのパレート最適解」でしょうか。
どちらかの要望も拮抗した、それでいてベストな妥協点をいち早く見つける能力。
これが大切になってきます。世の中がこれだけ複雑で、情報が多いとなかなか
意見がまとまらないことってありますよね。すごく納得いく話です。
社会で実際に相手会社と交渉している人は、こういうことを日常にやっているわけでしょうが、
どんな立場の職にあれ、この力は非常に重要だといことがよくわかります。



そして、何かを為すときの原動力となってくるのは「ロマン(将来ビジョン)」を語れることと、
「お金を集める能力」が備わっていることだと、筆者は強く主張しています。
どっちがかけていてもダメ。これも納得。金の亡者になれといわけではなく、
ロマンをなすために、仲間との利害関係に落とし込むことで、いかに己の理想系(ロマン)に近づけていくかを
考える能力が問われているのだと理解しました。



言われればそうなかと思いますが、現実それを普段からうまくこなせている人って
なかなかいないんじゃないかなと思います。活字で読むことで、自信を確信に変え、
実際に普段から意識づけすることが、大切だなと思いました。