大学の役割

自分がもし、また新たに職業を選べるとしたら(といってもまだ未確定ですが…)、
たぶん小学校の先生をやりたいなと思います。子供好きだからね。


今日は帰り道でこの本を読んでいました。

ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)

ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)


日本史自体というよりは、著者(北川さん)の教育論が主たるメッセージかと思います。
最初の方は、なんだ自慢話かと思っていました。自分の教授法はすごいんだぞとね。
そして、読み用によっては、その教授法は「学生のご機嫌取り」の授業をしている用に見えました。
でも、よくよく読んでいくと、どうもそれ以上に示唆に富んだ内容なだなと気づき始めました。



好奇心と向上心に満ちたハーバードの学生に受けいれられていることが、何よりの証明だと思いました。
彼らは、自分の能力を引き上げてくれることを本能的に欲しており、
北川さんの授業はそれに値すると判断されたのだと思いました。
決してお遊びなんかではなく、ベースとなる専門知識の上に熟考と周到な準備を重ねた教授法で一番北川さんが教えたいこと。
それは、現代社会に求められている「生きる力」を身につけさせる(その導入)だと思いました。


私の友人が言っていた言葉が思い出されました。
仕事で一番役に立っているのは、大学で研究する(問題を解決する)過程で経験した思考力だと。
小学校を、人としての基盤を作る場としたら、大学は、人が社会人としての基盤を作る場だと思います。
時代の潮流の中で大学には何が求められているのか。揺るぎない専門の理解に裏付けされた柔軟な教授法を身につけたいなと思いました。


そのためには、明日からの継続が大事です。今週もがんばりますぞ!