藤井聡先生から学ぶ


いつもいつも机に向かってばかりいても退屈なので、たまには気分転換。
今日は土木学会のトークサロンというのに参加してきました。
夕方から2時間ほど、毎回様々な講師が話題提供をして、会場とディスカッションするもの(らしい)。
2000円で、好きな飲み物(ビール含む)とサンドイッチがもらえて、
議事録等もつけずに好き勝手にしゃべる。ほとんど居酒屋トークといった感じでした(笑)。
参加者も土木関係者だけじゃなく、かなり多岐にわたっている印象でした。


今日は京都大学藤井聡先生。「公共事業が日本を救う」で有名になった先生です。
東日本大震災よりも前の話です。

公共事業が日本を救う (文春新書)

公共事業が日本を救う (文春新書)

最近私はちょうど「日本破滅論」という本を読んでいました。
日本破滅論 (文春新書)

日本破滅論 (文春新書)

藤井先生は国会や政党のシンポジウム、地方公演等に引っ張りダコの先生です。
そんな先生の話を2時間弱聴けるなんて、まぁなかなかないでしょう。


テーマは主に、先生が主張している「列島強靭化論」についてでした。

日本復活5カ年計画 列島強靭化論 (文春新書)

日本復活5カ年計画 列島強靭化論 (文春新書)

先生が考える「レジリエンス」についても一部話がなされました。2時間弱の講演中、一切パワポを使わないし、話は脱線しまくるわでしたが、まったく飽きませんでした。
とにかくパワフルで、疲れなかなぁとこっちが心配するくらいでした(笑)



いろいろ勉強になり、思うことはありましたが、前向きな発言として、私は藤井先生にはなれないと感じました。
もちろん、将来のことなんてわかりませんが、私は藤井先生のような立場で、世の中に貢献することは多分できないでしょう。
でも、それはそれでいいと思いました。人間向き不向きがあります。それよりも、
藤井先生の考え方、物事の捉え方、普段の過ごし方を吸収することが重要です。
今日の先生の話の中から、私は改めて「実直に学び、自分の立場で、良識的な行動をする」ことの大切さを感じ取りました。


今日反省すべきだなと感じたのが、先日発表された南海トラフ地震による被害分析結果についての認識でした。
この計算結果には、様々な仮定や前提条件があり、いろいろな意見があるのはわかっていましたが
いずれにせよ、予想される被害総額は日本の年間GDPをはるかに上回るうえ、その発生確率(30年以内)は
しごく高い(必ずやってくる)ということでした。数字に常識的な感覚がある人間なら、間違いなくこの結果は
日本が危機的状況に直面であると強く感じて取れていませんでした。これも理由はいろいろあるでしょうが、
言い訳は置いといて、土木を志す人間として、あるまじき態度でした。


こんな状況なのに、一般の人に対してはどうしたらよいのか。
私が今日の立場ですべき(考えるべき)ことかなと思いました。たぶん藤井先生は、上(政治)から動かすべき人なんだろうな。
私は、それよりは、周りから、地道なボトムアップ(教育)を図る方が向いている気がする。
どちらもすごく大切なことだと思います。