運命の歯車


学生部屋から教員部屋に移って1週間足らずだが、自分の中でいろいろな変化がある。
新たな経験や知見という面と、同じことでも見え方が変わってくる。
やはり人間ある程度定期的には変化が必要だなと感じている。
変化があってこそ、自分らしさ、オリジナリティを確立できるんだろうなと思う。
いや、たぶん正確には変化が必要だから変化するんだと思う。
今日は主として、Hさんのお話(要は内輪ネタ)です。


同じ部屋のHさんがあと半年で大学を去るということで、Hさんの良いところ、すごいところをいろいろと吸収しようとしている。
Hさんもたぶん、そういう気持ちが強いから、いろいろと教えてくれる。半年という明確で適度な制約条件が
良いふうに働いている状況であると思う。


知識や考え方という面で、私にないものをHさんはたくさんもっている。
毎日毎日が新鮮で、どんどん私の中での選択肢を増やしてくれている。
どんなことでもそうだが、知っているか知らないかで、人の可能性は無限大に拡大する。


物事の見え方もだいぶ変わる。部屋が変わっただけだが、Hさんを取り巻く状況というものの凄まじさを
まざまざと見せつけられている。よくもまぁ、こんな状況で研究できるなと感心してしまう(苦笑)
何よりも、自分を含めた学生は、どれだけ支えられているかという、感謝の念を感じずにはいられない。
自分も今後多かれ少なかれ、似たような立場になるんだろうし、そういう時に自分ならどうするか。
そのヒントを間接的、態度で見せてくれている気がする。


良いと思うところを自分に取り込めばいいわけで、その積み重ねが自分らさの確立になるんだと思う。
今のこうしたタイミングでこういう状況にあるのも、きっとそういう時期だからなんだろうなと思う。
いろいろな言い方があるが「偶然はなく全ては必然である」とすごく強く最近感じる。


一見、自分の力など無力だと感じるような時間の流れも、
実は自分への必然性から派生しているって考えると非常に面白いなと思うし、なんだが勇気が湧いてくる。