研究の作法

「そもそも、どういう時に、いい研究って思いつくんだろう。」

ずっと前から思っていた疑問である。今日少しヒントを得た気がする。


最近、自分の実験計画を練っているのだが、ある材料を使うに当たり、
外部の専門家の意見を伺った。その結果、いろいろと問題点が浮かび上がってきた。


私の判断は「問題がある→やらない。別の方法を考える」だった。
指導教員の判断は「問題がある→チャレンジングでやる価値がある。」だった。


ついつい人間は、問題(と思われること)が発生すると迂回しようとする。できることをやろうとする。
それって結局は、誰でも出来ることで、魅力にかけるんだよね。目的も見失いがちになる。
「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」少なくとも基礎研究ってそうあるべきなんだと思う。
適度なバランス感覚と、ポジティブシンキング。これが必須条件。


話は違うが、昨日のサッカー日本代表対ブラジル代表の試合。
0−4の大敗を喫したが、本田が「こんなに楽しい試合はひさしぶりだった」と試合後のインタビューで語った。
大敗して何が面白いのかと思ったが、そうではないことが今ではよくわかる。
こんなにもいい目標ができて、本人は嬉しいんだと思う。


研究のテーマソングはやっぱり「終わりなき旅(ミスチル)」で決まりですね。