段取り

後輩の研究を手伝っていて、「実験は段取りが9割だ」なんて話になった。
まさにそうだと思う。段取りの段階で、実験は成功するか失敗するかが大方決まると私も思う。
にもかかわらず、段取りする力を身につけさせるのって、結構難しい。


今まで、実験の段取りが完璧だった学生というのは実際ほとんど見たことがない。
段取りがよくできる人間は性格的に慎重な人間と、あとは今までいろいろと
リーダー的な仕事をこなしてきた人が上手だなと分析している。
何を隠そう私も結構なズボラ人間で、段取り不足でよく失敗している。
でも、最近は前よりも少しはマシになったと思っている。失敗や経験を糧にしての結果である。


今のところの結論としては、段取りする力を身につける近道は残念ながらなく、
適度な回り道(失敗)を繰り返しすることしかないのかなと思う。
もし指導する側なら、取り返しのつかない間違いにならないようにコントロールしながら、
あとは、そのような機会を意図的に作り出すことに注力することが考えられる。
あまり手を出しすぎないことも大事。


今は、自分自身まだまだ段取り力をつける鍛錬が必要であり、同時に後輩たちに段取りする力をつけてもらう指導も行っている。
バランスよくやっていきたいと思う。