後輩の指導2


前期の間は、口が酸っぱくなるほど「研究の目的・背景」を意識するように言ってきた。
後期は加えて、私が培ってきた「プレゼンテーション」論を指導をしたいと考えている。


研究の背景・目的は、研究を推進していく上で欠かすことのできない重要な要素。
目的と手段は意識していても混同してくる。何度の何度も繰り返し体に染み込ませて悪いものではない。
逆に言えば、その意義を聴衆にしてもらえなければ研究をやる意味がないといっても過言ではないと思っている。
だから指導している後輩には、どんなに時間がなくても、必ずゼミでは研究の背景・目的を
欠かすことなく発表するようにと言ってる。


それくらい重要な要素として、プレゼンテーション力があると思っている。
指導している後輩たちには、今の彼女らのは発表を「いい発表だ」と言っている。
本当にそう思うから言っている。指導教員流にいうなら、「祖母でもわかる」プレゼンだ。


現状の彼女らの発表は、発表ではないと思っている。人に解いているようで解いていいない。
自問自答を全体の前で行っているイメージ。前期の間、あれだけ背景だ目的だと言ってきたから
そうなるのも無理はない。それでもそれでいいと思っている。そのほが、最終的にいい発表になると思うから。


しかし、ここからは少しずつ、発表の型というのも形成していくべき時期かなと思っている。
研究も伝わってナンボのもの。+100にするのも、+60にするのもプレゼンテーション次第。
下手したら、マイナスにもなる。その点は、昨日の「お笑い」と似ているなと思う。


今日言ったのは、私のプレゼンのベースとなっている以下の3点。
まだまだ分野別(スライドのビジュアル、プレゼン構成、発表直前のおまじない等)に言いたいことはあるのだが、
とりあえずはこんなところ。経験に基づいたいろいろなアドバイスをして、彼女らの個性が生きたプレゼンの型ができればと思う。


1.プレゼン時は、スクリーンを見るな。聴衆を見て話せ。
2.声量は、自分が怒鳴っていると思うくらいがちょうどいい。
3.そのスライドで言いたいことを、自分の口からスムーズに出てくるくらい練習しろ。
(練習法(スライド番号):1→1.2→1.2.3→1.2.3.4→1.2.3.4.5・・・・)