人と人の化学反応


ウチの研究室は学生部屋が3部屋ある。半期ごとに席替えをするのだが、
新たな部屋になると、「部屋飲み」なるものをする。私は今期から学生部屋を
抜けたため、これにはお呼ばれしないかなぁと思っていたが、後輩たちが気を使ってくれて
結局は3回出席(出席率300%)という記録を樹立。博士課程の私が一番遊んでいる(苦笑)
その3回で驚いたのは、無作為に選ばれた各部屋の構成員によって、こうも会話の内容が変わるのかということ。


たとえば、学生スタッフとよばれる研究室を決める会議に参加している学生が多い部屋は、
研究室全体の方針に関する話が多くなった。
人数が多めの部屋は、普段からおそらく共通の話題を部屋の中ですることが少ないのだろう。
一緒に集まっても、共通の話題をするというふうにはならない。
生真面目な学生が多いと、話が部屋の方針などを決めていた。


人がグループをなすと、その構成員の特徴や置かれている環境に応じた、大きな潮流を生み出す。
逆に言えば、そのせいで埋没する個性もたしかに存在する。無意識のうちに、構成員が各々の立場や置かれた特徴を把握し、
全体最適化をしているのが面白いと思った。ある意味社会の縮図とも言える。


そんな真面目なことを飲み会を通して感じ、気づかせてくれた後輩たちに感謝。