軍艦島(端島)

夏合宿で本来は上陸するはずだった端島(通称、軍艦島)についに上陸することができました。
大学から、私を含め3名と、他の企業、大学の研究者で地元自治体(長崎市)の定期検査に随行しました。
非常に、貴重な機会を与えていただき、感謝感激でした。


端島の説明を簡単にすると、日本の明治近代化を支えた石炭を掘り出していた炭鉱が端島にはありました。
最盛期には東京を抜いて世界最大の人口密度を誇った島でしたが、閉山後には無人島となりました。
専門分野関連だと日本最古の鉄筋コンクリート造のマンションも残っています。
近年は廃墟ブームにのっとり、観光船でもアクセスできるようになり、地元自治体である長崎市
世界遺産登録を目指しているそうです。


生憎の雨模様でしたが、幸い波はそれほど高くなく上陸することができました。
今回は定期観光船で入れる区域以外の場所にも、特別な許可を得て入ることができました。


なかなか形容しがたいのですが、とにかくいろいろと強い衝撃を受けました。
コンクリートの分野で言えば、カーンバーというもう使用廃止になった鉄筋を見ることができたり、
ボロボロに腐食した鉄筋や昔の継ぎ手の様子なども、垣間見ることができました。
人の手が入らないと、ここまで朽ち果てるのかと驚きました。
無人島となった島内ですが、その当時の生活の様子が分かるものがたくさん残されていました。


コンクリートに関わる人間として、このような貴重な機会を与えてくださった、
長崎市および研究室、すべての人に感謝いたします。



※この写真は長崎市の特別の許可を得て立ち入り、撮影したものです