衆議院選

蓋を開けてみたら、自民党の圧勝。でも、どこか期待感の薄い選挙戦。
そんな論調がメディアから繰り返し報道された。3年前、自民が大敗し、民主が政権を取った時とは全く逆の結果。
それだけ世論も混迷しているということだろう。短期間でここまで大きく流れが逆転する国も珍しいのではないだろうか。


個人的には、今回ほど選挙というものに興味を持ったことはなかった。
埼玉5区は、「エダる」という造語が生まれるほど知名度の上がった枝野経産相(当時は官房長官)のお膝元。
そういうメディアの流れに乗るのが嫌だったので、今回は自分の考えでしっかり投票しようと思った。
大宮駅前の街頭演説を行っている候補者のビラを参考に、自分で考えて投票した。
今まで街頭演説は「朝忙しい」と自分に言い訳して避けてきた。
たしかに、足を止めて聞く時間はないが、ビラをもらうことくらいはできる。
読んでみると、案外いろいろ面白いことが書いてある。面白いと思うと、調べてみようと思うようになる。


政治は良く分からない。適当な候補がいない。自分の意見が反映されるわけではない。
結果として投票率は50%代。これは、やっぱり有権者の逃げだと言わざるを得ない。
誰かのツイッターで「この状況を板垣退助自由民権運動で殺されかけた)が見たら怒るだろうな」と言っていた。
誰しも中学校で習う史実。厳しい皮肉だが、たしかにそうした過去を国民はもう忘れてしまっている。


メディアや巷の評価に流されることなく、やっぱり分かろうと努力すること、自分で考えることが大切だなと今回改めて思った。