通行手形


今日は朝から1日シンポジウムを聴講してきた。
初めて議事録をとったりと、自分にとっても、思い入れのある委員会の報告会。
非常に内容が盛りだくさんでした。1日終わるとぐったりでした。
自分も、ああいう人たちのように、己の役割に使命感を持って、責務を果たせるような仕事がしたい。



シンポジウム自体もさることながら、やっぱり面白いのは、そのあとの懇親会。
自分の知らない業界のことをたくさん聞けるし、毎回イキイキ仕事をしている人たちから
元気をもらえるので楽しみな集まりです。
特に、今回は自分の博士論文の公聴会の日程も決まっていたので、報告するたびに
「ぜひいくよ!」と言ってもらえたのはうれしかった。本当に彼らが来たら、
すごい公聴会になることは必至です。


非常に印象的だったのが「博士論文の公聴会はきれいにまとめるな!」と
あるメーカーの人から言われました。大方の人がきれいにまとめようとすることに憤りを感じておられるようでした。
それよりも、ビジョンを持って語れということを言われました。


言わんとすることは分かる気がします。どうしても、学位をかけた本人からすれば
ディフェンスすることに必死で発表が無難に済むように縮こまりがちです。
でも、博士課程の研究なんて、初戦自身の研究のごくわずかな部分で、
きれいにまとまるはずがない。それよりも、人に研究魅力的に、説得するように語ることで、
もっと今後の展開に役立つような議論を引き出す場にしろということだと理解しました。
大切なのは、当たり前ですがその先なんですから。


たしかに、私の予備審査は、説得してやろうというよりは、
無難にやり過ごしたいという気持ちのほうが強くかなり縮こまったものだったように思います。
あと2か月。なんとかして、この領域まで達したい。与えられた時間を精一杯、
有意義なものになるように工夫しようと思い始めました。
とりあえずは、その前哨戦として今週金曜日、副査であるI先生とどこまで議論できるか
頑張ってきたいと思い始めました