日本人の素養
本屋で目に留まって、買って読み始めましたた。
非常に強いインパクトを受けて、びっくりしました。
- 作者: 渡部昇一
- 出版社/メーカー: 産経新聞出版
- 発売日: 2013/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これは、戦前の修身教科書で、小学校4年生から6年生までの児童が使っていた内容(高学年用)を
テーマごとにまとめて、現代文を併記して、まとめられたものです。
修身教科書とは、今でいうところの道徳の教科書。思ったよりも全然楽に、
苦も無く読むことができました。
何に衝撃を受けたかって、本の内容が、そのまま
日本人が日本人たるための素養そのものだなということでした。
こんなにまで、はっきりと表現されているものがあるのかとビックリしました。
この修身教科書は、実はこの本の中でも述べられていますが、全世界から大絶賛された内容であったそうです。
それと同時に、読み進めるうちに、ある一つのことに対して危惧し始めました。
私も含めた現代の若者は、日本人としての素養をしっかりと学校で習っていない。
戦後の教育で、戦前の教育が否定され、大きく内容が変えられたことが原因なのでしょう。
アメリカ(GHQ)が日本人を貶める作戦だったのでしょうか。
したがって、我々現代の若者は、修身教科書を学んだ、祖父母の世代に育てられた、
父母世代から耳学問で、こうしたことを習得してきたのです。
そんなことわざわざ習わなくても…と考えがちですが、
ゆえに人によって解釈がいろいろと分かれ、内容の真の理解がなされていないため、
今となっては修身教科書に示された内容に反する、素行の悪い日本人が増えているのではないでしょうか。
この内容を現代の小学生にそのまま教えるのは、時代背景もかなり異なるので、
難しいかもしれません。でも、間違いなく、現代にも普遍的に通じる
道徳教科書の最高峰だと感じました。今の大人たちみんなが読むべき良書だと思いました。