公聴会のご案内

いよいよ来週の今日。博士学位論文の審査会(公聴会)となります。
目で見てわかるように、日めくりカレンダーでもこのようにカウントダウンを開始しました。



参考までに、公聴会への案内文を掲載しておきます。
もし、連絡をしていない方で、ご興味のある方がいらっしゃれば、ご来聴いただければ幸いです。


パワポが思ったように進んでおりません。。。。
がんばりまーす。<<博士学 位論文審査の公聴会のご案内>>

題目: コンクリートの収縮特性を考慮した長スパンRC箱桁の 経時的な曲げひび割れ進展機構の解明

学位申 請者:小松怜史

主査: 細田

日時:2013年11月6日 (水)17時〜18時(30分発 表,30分参加 者による質疑・応答)

場所: 横浜国立大学環境情報1号館515教室  (会場までのアクセスは添付資料をご参照ください)

論文の 概要:

本研究 では,収縮・クリープ特性等のコンクリートの材料特性と実構造物の変形機構の連関を解明し,

変形の 結果として生じるRC構造物 のひび割れ進展機構を明らかにすることを目的としている。

材齢3日で自 重が負荷し,供用中に過大な曲げひび割れ,収縮ひび割れが進展した東北新幹線

長スパ ンRC箱桁 (東仙台高架橋)で生じた現象の解明を,本研究の最終ゴールに設定した。

RC梁の若 材齢からの時間依存変形機構を解明するための実験,またセメントの水和とその集合である

構造体 の構造応答を統合解析できる数値シミュレーション(東京大学が開発)による検討結果を活用して,

現象解 明に挑んだ。

東仙台 高架橋のスパン24m強のRC箱桁に ついては,若材齢(材齢3日)に おいて桁の自重で曲げひび割れが生じ,

曲げひ び割れ間のコンクリートは鉄筋に追随するように変形したと推察した。その結果,材齢10日程度 でのひび割れ幅は,

硬化コ ンクリートのTension Stiffeningを考慮 した数値シミュレーションの結果に基づくシミュレーションに基づく計算値よりもはるかに小さくなった。

その 後,コンクリートが十分に硬化した後に上載荷重(軌道や高欄,電化柱等)が作用したことで,曲げひび割れ近傍のコンクリートには

内部ひ び割れ等の損傷が生じ,曲げひび割れ間のコンクリートが自由収縮する,と仮定したシミュレーションに基づいて計算したひび割れ幅 と実測値が整合した。

提案す るモデルにより,東仙台高架橋の材料・環境条件等が変化した場合の変形挙動をシミュレーションにより示し,ひび割れを抑制する対 策について考察した。